平社員が読む!橋下徹「実行力」について
橋下徹さんの著書「実行力」を読みながら感じたことを書きます。
あくまでも読みながら感じたことなので本に書いてあることをなぞったものではありません。
この本は以下の人にオススメしたいと思いましが。
- 組織が猛反対する案については、組織に言いたいことを思う存分言わせる。
- どんな意見でも徹底的に意見を聞く、これこそ職員のガス抜き
- リーダーの勉強の仕方
- リーダーは割り箸役!?
- 判断基準を現場に伝える
- チャレンジできる幅を示す
- 逆張りの法則でビジョンをつくる
- どうやってビジョンをつくるのか
組織が猛反対する案については、組織に言いたいことを思う存分言わせる。
上司と部下、本部と各部署の間でそもそもの信頼関係がないと陰口では不満はいくらでも出てきますが、表立って意見が出てこない場合がある。
それを、上層部は「意見がないから不満はない」と勘違いしてはいけない。
職員に対する無記名のアンケートなど、職員の満足度調査もした方がいい。
思っていても言えない、言いたいけど言えないという職員は不満を持ちながら退職していきます。
上司から「なんでも言ってください」だけでは、言えない人もいるんです。
利用者には満足度を丹念に聞いて、その対策委員会などを立ち上げるくせに、職員に対しては年間1度の面談(形骸化している場合が多い、「最近どうですか?」など利用者に対してはアセスメント能力だの言うくせに、職員への面談はないがしろにしてないですか??)しかやっていない場合がある。
それで、職員確保、採用困難などを掲げている時点で言ってることとやってることが違っている。
どんな意見でも徹底的に意見を聞く、これこそ職員のガス抜き
まさにそうだと思います。
居酒屋でさんざん遅くまで愚痴を言い合ってもガスはいっときしか抜けません。
言いたいことを散々言える関係性とは、信頼関係です。
橋下徹さんの言う信頼関係とは、「さいごまで仕事をやり遂げる」ということ。
ビジネスにおける信頼関係とは、仲良しではなく、仕事をいかにやり遂げる人かどうか、だということです。
散々自分の思いの丈を言ったはいいが、この人はやってくれない、動いてくれないという人に対して部下は意見を言ってくれるでしょうか。
リーダーの勉強の仕方
リーダーは専門家とは勉強の仕方が違う。
ある事象に対して問題点を探るために勉強すべき。
問題を解決するのがリーダーの重要な仕事なので、専門知識を一から学ぶということはしない。
リーダーは割り箸役!?
誰もが決めきれない案件について、リーダーは「決める」必要がある。
決めるといってもリーダーは常に正しい決定を下せるわけではない。
そんなリーダーは存在しないし、そんなことが続けばリーダーがつぶれる。
誰もが決めきれない問題に対して決める役割がある、それがリーダー。
ただし、その場合は現場のリーダーが決めたという低にしないとだめ。
失敗しても責任をとられるだけで、命までは取られない。
因みに、橋下徹さんは「地方負担金」についてボッタクリバーと表現して国と戦い成果を上げました。
これで、職員との信頼関係の土台を築かれたんですね。
判断基準を現場に伝える
会社の理念や方針は重要です。
なぜ重要なのかというと社員が迷ったとき、判断材料、基準となるから。
組織としてこういうことを重んじているということが明確であれば、社員も「あぁ、私達はこういう方向に進まなければいけないんだ」とハッと気付くはず。
さらに、リーダーは自分の判断基準や考え方も現場に落としていくと現場は「あのリーダーだったら、こう考えるだろう」「あのリーダーが前にああ言ってた」ということを思い出せば、何でもかんでもリーダーに判断を委ねるということが少なくなることでしょう。
その点で、リーダーの個性というのは組織やグループにとってとても影響がある。
リーダーになったら自分の個性についても知っておく必要がある。
「自分が大切にしているものは何か」
「これまで迷ったときは何を大切にして進んできたのか」
チャレンジできる幅を示す
ここまでは組織としてやってもいいよ、ということを現場に示すことは現場の自主性ややる気を引き出すために大切です。
まさに、橋本さん流の「翼を授ける」ですよねw
逆張りの法則でビジョンをつくる
うまくいっていることはそのまま継続。
うまくいっていないことのほうが多いので、「まさかそれは無理だろう」ということにメスを入れる。
リーダーの役割は現場に道標(どうひょう)をつくること。
チームが動く原動力をつくることがリーダーには不可欠。
どうやってビジョンをつくるのか
これは別書「異端のすすめ」にも同じことが書いてありますが、「日々のニュースに対しても持論を持って見ていくこと」です。
ただ単に目の前のニュースをインプットするだけではなく、そのニュースに対して自分はどう感じたか、問題点はなにか、自分ならこうするなどの持論を持って読んでいくという姿勢が自分のビジョンを形成するんだと書いてあります。
橋本さんは毎日主要新聞5紙などを読み、様々なニュースに関して自分はこう考えるという持論を頭の中で構築する作業をしていらっしゃるようです。