そのへん。のブログ

福祉経験ゼロから福祉業界へ転職し、社会福祉士の資格を取得した人のブログです。

音訳練習 発声について

これまでのブログで視覚障害者について記載しました。

これから実際に、音訳をする前の準備について書いていこうと思います。

まずは呼吸と発声についてです。声のもとは息です。音訳については特別に多くの息を必要とするわけではありませんが、声の原動力となる息に余裕があると安定して読んでいくことができます。

ここで確認です。

1.息を吸って、同じ強さで「ハー」と長く声を出してみてください。

2.意識して多くの息を吸って、同じように「ハー」と長く声を出してみてください。

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声を出していると最後の方に「かすれる・震える」という感覚が分かりましたか?

肺だけで声を出している、喉から声を出している人は意識的に腹式呼吸で発声してみましょう。最初のうちは発声するときに下腹やわき腹に手を当ててみるのも良いかもしれません。このときにお腹いっぱいお昼ごはんを食べていたりするとお腹に取り込む空気が少なくなりますので、音訳をするときは”腹四分目”くらいで臨んだほうが良いかと思います。

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調音について、音訳をする上で大切なのは明瞭で正確な発声です。しかし、どうしてもうまく出せない音がありますし、多くの人に共通して出しにくい音もあります。また、住んでいる地域によって方言などがあり生まれながらにして出したことがない音(声)もあるかもしれません。一人暮らし歴が長い人は自宅ではあまり声をだす機会がないため、意識的に外出(や仕事など)しなければ大きな声を出す機会が少なくなりますよね、そうすると音訳に必要な普段の生活における声量以上の声を意識的に練習して出していかないといけません。

※一人暮らしは音訳者に向いていない、という話ではありませんので注意です。

また、同じ音でも前後に続く音によって口の開きが変化しますので注意が必要です。例えば大きく口を開ける母音「ア」が続いたり、「ア」と口の開きの小さな「オ」がつながっている場合は、「ア」を小さめに開くと、うまく発音できることがあります。

サ行とハ行については歯並びの影響を受けやすくなっています。「ラ」「ダ」のように調音点(歯や歯茎、上顎など、音のつくあられる位置。主に子音)の近い音は混同しやすくなります。

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次回は、発声の基本あいうえお、鼻濁音、無声音などを取り上げていこうと思います。

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参考:音訳テキスト 音訳入門編―視覚障害者用録音資料製作のために https://www.amazon.co.jp/dp/4907272200/ref=cm_sw_r_cp_api_hgE4zbC82EPSG