音を"おさめる"ということ
音訳をしていて
「先生のように安定感のある、安心して聞こえる音が出ないなぁ、、、」
と、お悩みではありませんか?
それには様々な原因があるかと思いますが、
今回は
「音をおさめる」ということについてご紹介いたします。
まずは、『おさめる』イメージを以下動画をご覧いただきたいと思います。
と、その前に今回の例文は
普段から音訳依頼が多いと思われる広報誌の中にある
「広報部からのお知らせ」という大見出しを読みます。
前提として音訳では「大見出し」の読み方は、
高いピッチで少しゆっくりとしたテンポで読みます。
いかがでしょうか。
音がおさまると こんなにも聴こえ方が違います。
おさまってない音は聞いていて疲れてしまいます。
それが聞き手のストレスとなり
最終的には聞きづらい音(音訳、音訳者)と判断されてしまう可能性があります。
特に動画で取り上げた「大見出し」だと分かりやすいと思います。
ここからはちょっと小難しいお話になりますが、例文の「〜お知らせ」は平板型です。
平板型って何?という方はこちらの記事も御覧ください。
「なんで平板型なのに、語尾が下がっているのか?」
という疑問を抱かれるかと思います。
私も先生に尋ねると
「そこが音訳の実践と教科書の難しいところですね」
ということで、非常に感慨深いコメントを頂いたことを覚えております。
確かに平板型ですが、文の終わりでもあります。
音をおさめなかった場合、聞き手に「〜お知らせ」の後にまだ何かあるのか?という疑問を抱かせてしまう可能性だってあります。
音訳が面白く、奥深いことを改めて感じる瞬間でもありました。
それでは今回はこのへんで。
最後に私が音訳を学習するときに使った教材をご紹介させていただきます!
1つ目:
コチラの教材は視覚障害者とは?なぜ音訳が必要なのかが丁寧に説明されています。
そして、一通りの音訳に使用する技術も紹介されています。
編集や校正についても触れてあるので音訳の入門書といっても良いかもしれません。
2つ目:
こちらは上の教材を補完するような内容となっています。
具体的な文章の例をもとに、音訳技術の紹介と複数パターンの音訳方法がある場合の紹介がわかりやすく説明されております。
音訳マニュアル 処理事例集―視覚障害者用録音図書製作のために
- 作者: 全国視覚障害者情報提供施設協会
- 出版社/メーカー: 全国視覚障害者情報提供施設協会
- 発売日: 2013/04/01
- メディア: 単行本
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3つ目:
コチラの教材も2つ目と同様に具体的な文章の事例に沿って、丁寧に説明がされています。
さらに音訳について知識や技術を深めていきたい方にオススメです。
音訳マニュアル 音訳・調査編―視覚障害者用録音図書製作のために
- 作者: 全国視覚障害者情報提供施設協会
- 出版社/メーカー: 全国視覚障害者情報提供施設協会
- 発売日: 2013/04/01
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