【精神障害】選択肢は必ず3つ以上で!
音訳以外にもブログを更新しております、「福祉のそのへん」と申します。
今回は私が学んだことで「これは福祉以外でも使える!」と思ったことを記事にします。
さて、皆さまは人に何か選択してもらう際にどのように聞いていますか?
例えば、付き合って間もない彼氏彼女の会話を例にしてみましょう。
パターン1
「何でも好きなもの言ってごらん、そこにしよう!」
パターン2
「焼肉かしゃぶしゃぶ、どっちがいい?」
パターン3
「焼肉かしゃぶしゃぶ、それか家でなんか作って食べる?」
いかがでしょうか。
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付き合ってどれくらいか、又、お互いにどれだけ理解している、されているかによって提示の仕方は変わるかと思います。。。
さて本題に入りますが、精神障害の方(と言っても種類は様々ですが、特に自己決定が難しい方)に対してこのような選択をしてもらう場面では「必ず3つ以上の選択肢」をご用意ください。
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なぜか。
上記のパターンごとに考察していきましょう。
パターン1
精神障害の方にこの尋ね方は1番NGです。障害当事者へ自由な回答を求めるとより混乱します。
何かを決めるということは健常者が思っている以上に障害当事者はエネルギーを使います。
ましてや自ら考えて、答えを複数用意し、その中から選ぶとなるともう大混乱です。
絶対にとは言いませんが、自由回答を求めるのは最善とは言えません。
パターン2
自由回答が難しいなら、二つに一つを選んでもらえばいい!とも思われがちですが、結論から申しますとこれも最善ではないかと思います。
(ケースによります)
「どっちかを選んで!」と障害当事者に求めるのは選び易いように見えて結構究極の選択と捉えられがちです。
「焼肉かしゃぶしゃぶかぁ〜、どっちにしよう、、、。焼肉にすると〇〇だし、しゃぶしゃぶは〇〇だからなぁ〜、、、」と迷って、結論が出にくい場合が多いと思います。
パターン3
これが選択してもらう上でベターなのかなと(Bestではない)。
コツとしては、選択肢を提示する際に3つ目はちょっとありえなさそうな選択肢を用意します。
例文であれば、
障害当事者「えっ!?家で食べるのはちょっとないわぁ〜。どこか食べに行きたいからさぁ。」
というように、当事者が3つ目の選択肢を切り捨て、他の選択肢を選んだという事実(経験)ができます。
実はこれが大切なんです。
当事者は自ら選択した、というスモールステップを踏むことで気持ちが幾分か楽になります。
ある種の成功体験ですね。
このスモールステップを重ねていくことで、少しずつ自分の気持ちで決めていくことができるかと思います。
小さな成功体験って、障害当事者だけに限らず子どもや大人、犬や猫にとっても大切なことなんです。
無理矢理でも選ばせることは簡単ですが、本人の人権を尊重した上で選択できる環境を整えることの方がとても難しいものです。
今回、ご紹介した選択肢の提示の工夫については福祉の場面だけではなく様々なケースでも活躍できるかと思いますので、上手に使ってみてくださいね!
以上です。
最後に私が音訳を学習するときに使った教材をご紹介させていただきます。
1つ目:
コチラの教材は視覚障害者とは?なぜ音訳が必要なのかが丁寧に説明されています。
そして、一通りの音訳に使用する技術も紹介されています。
編集や校正についても触れてあるので音訳の入門書といっても良いかもしれません。
2つ目:
こちらは上の教材を補完するような内容となっています。
具体的な文章の例をもとに、音訳技術の紹介と複数パターンの音訳方法がある場合の紹介がわかりやすく説明されております。
音訳マニュアル 処理事例集―視覚障害者用録音図書製作のために
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3つ目:
コチラの教材も2つ目と同様に具体的な文章の事例に沿って、丁寧に説明がされています。
さらに音訳について知識や技術を深めていきたい方にオススメです。
音訳マニュアル 音訳・調査編―視覚障害者用録音図書製作のために
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