接続詞のある文章、音訳
(このブログでは目が不自由な方のための音訳とその技術について、私が養成講座で学んだことなどを紹介しています。)
皆さま、新年が明けてから早くも1ヶ月が過ぎようとしております。
巷ではインフルエンザが今年も流行しており、体調管理が普段よりさらに難しくなってきている昨今でありますがいかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は「接続詞のある文章」についての音訳技術をご紹介したいと思います。
まず、接続詞というとすでにご承知の通り「しかし、そして、また」など、日常会話の中でも頻繁に使われます。
公文書であっても、一般書物であっても接続詞はたくさん使われております。
接続詞の読み方で最も気をつけなければいけないのが、「文頭に来る接続詞は絶対に低いピッチにならないこと」です。
低いピッチになってしまうと、場合によっては”次に来ることが、あまり良くない結果(事実)なのではないか”と聞き手(利用者)に伝わる可能性があります。
それでは、実際に例文でご紹介したいと思います。
以下、YouTubeで録音をいたしましたのでご視聴ください。
(動画の画面は真っ暗ですが、大丈夫です。今回は音声のみ入れました。)
例文:彼はお餅をたくさん食べた。しかし、全く太らなかった。
同じ文章を2回読んでいますが、1回目の「しかし」のピッチはあえて低く発音しました。
声だけを頼りに文章を理解しようとしている方にとっては、「しかし」という部分を聞いた時点で「あっ!やっぱり彼は太ったんだな!」と思い込んでしまうでしょう。
ですが、後の文章を聞くと「太らなかった」と続きますので、上記のように声のニュアンスで太っただろうと思い込んでしまった方は聴き逃してしまう可能性もあります。
接続詞は、ただしいピッチでマイナス(良くない)情報が来るんだと予測されてしまわないように気をつけて読みましょう。
次回は、「会話のある文章」について紹介したいと思います。
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生前の姿をリアルな彫像にしたり、肉声を届けたりするサービスがあるみたいです。もはや故人は心の中にあるものでなく、本当に側にいるものになるんですかねぇ〜。 #高齢化 pic.twitter.com/fF4z6iQno4
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参考図書:
以上です。