並列された単語がある文章、音訳
(このブログでは目が不自由な方のための音訳とその技術について、私が養成講座で学んだことなどを紹介しています。)
さて、今回は音訳における「並列された単語がある文章」の読み方について紹介します。
並列された単語、というと例えばこんな文章です。
『子どもに渡すポチ袋の色は、赤と青と白と黒です。』
このように赤、青、白、黒は”単語に上下関係がない”、つまり同格の単語となります。
(ポチ袋の中身は違うかもしれませんが)ポチ袋とその色については、少なくとも甲乙をつけているものではありません。
並列された単語については、お分かりいただけましたでしょうか。
次に、どうやって読んだらよいのかという点についてお話いたします。
今回の例文で言うと、赤、青、白、黒を『同じピッチで』読みます。
一般的に、並列されている単語の終わり(今回で言うと白と黒あたり)になればなるほど、低いピッチになりがちですので注意してください。
前の単語と低いピッチで読んだ場合、付け足しに聞こえますので気をつけてください。
イメージとしては下図のような感じです。
(なんかへんてこな図ですみません。。。)
今回の場合は、「赤と」というピッチの高さに、青、白、黒を合わせてください。
晴眼者は読みながら前の文章を見て推測したり、何度も読み返すことは容易にできますが視覚障害者の方はDAISY(デイジー)などのデータと機材はありますが、少し前に戻るなどの操作はやはり慣れている方でも自分で読み返したいところまで戻る操作が難しかったり、煩わしく感じてしまうことがあります。
そういったことが内容に1回聞いたら、「これは同じこと、並列なんだな」と理解していもらえるように音訳の技術を使いましょう。
次回は、「接続詞のある文章」についてお話をしたいと思います。
お楽しみに!
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【ブログ更新】補足の読み方についてさらに詳しく書いてみました。補足の前は高いピッチで留めておく、これ重要ですが意識しないとなかなか、、、。ブログはコチラ⇒https://t.co/kLlWVPcIqs #音訳 #補足 pic.twitter.com/KwbX4vr8L2
— 福祉のそのへん (@fukushino052) 2018年1月5日
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参考図書:
以上です。