会話のある文章、音訳(その1)
(このブログでは目が不自由な方のための音訳とその技術や必要性について、私が養成講座などで学んだことを紹介しています。また、ブログの記載内容については私も音訳を習って間もない為、表現について間違いなどがある場合がございますが、その場合はコメント欄にてご指摘をいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。)
さて、今回は会話のある文章について音訳表現技術でどう処理するのかについて紹介していきたいと思います。
まず、結論から言いますと会話文を読む際には「感情を込めて読まない、地の文章と同様に音声処理する。」ということです。
処理のポイントを説明する前に、まずはこちらの動画を御覧ください!
<例文>
Aさん「今日は、雪が降ったから大丈夫だった?」
Bさん「大丈夫もなにも、逆に楽しいくらいだったわ♪」
いかがでしたでしょうか。
前半は、AさんとBさんのそれぞれの気持ちが伝わってくるような感じで、後半の読みについては音訳表現技術を使った処理をしております。
会話文によく出てくる疑問符(はてなマーク)が文末に付いていても語尾を疑問形のように上げたりしないこと、また感嘆符(びっくりマーク)が付いていたとしても突然ピッチを上げないことです。
普通の地の文と同じく文末はピッチを下げて下さい。
会話のある文章の処理はおそらく音訳のお仕事の中でも稀な方かと思いますが、そういったものほど日頃から練習し、ポイントをしっかりとおさえておかないと聞き手に聞きづらいものになってしまいます。
今回は会話文の第一歩目として、「会話文については感情を込めて読まない、音訳技術を使ってしっかりと音声処理をする」ということをご理解いただけましたら幸いです。
次回は会話文における「間(ま)の大切さ」についてブログを更新したいと思いますので、引き続きよろしくお願いします。
1つ目:
コチラの教材は視覚障害者とは?なぜ音訳が必要なのかが丁寧に説明されています。
そして、一通りの音訳に使用する技術も紹介されています。
編集や校正についても触れてあるので音訳の入門書といっても良いかもしれません。
2つ目:
こちらは上の教材を補完するような内容となっています。
具体的な文章の例をもとに、音訳技術の紹介と複数パターンの音訳方法がある場合の紹介がわかりやすく説明されております。
音訳マニュアル 処理事例集―視覚障害者用録音図書製作のために
- 作者: 全国視覚障害者情報提供施設協会
- 出版社/メーカー: 全国視覚障害者情報提供施設協会
- 発売日: 2013/04/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
3つ目:
コチラの教材も2つ目と同様に具体的な文章の事例に沿って、丁寧に説明がされています。
さらに音訳について知識や技術を深めていきたい方にオススメです。
音訳マニュアル 音訳・調査編―視覚障害者用録音図書製作のために
- 作者: 全国視覚障害者情報提供施設協会
- 出版社/メーカー: 全国視覚障害者情報提供施設協会
- 発売日: 2013/04/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
Twitterやってます⇒
農福連携で思うのが、やはり季節によって仕事量や仕事の内容がガラリと変わってしまうこと。障害者の方の中にはこのころ仕事が変わってしまうと不安定な気持ちになる方もいらっしゃいます。 #福祉 #農福連携 pic.twitter.com/JVguoAwEqM
— 福祉のそのへん (@fukushino052) 2018年3月28日
YouTubeやってます⇒
以上です。